台風5号の襲来

 未明から、ずっと雨である。明け方までは風もそこそこ強かったけれど、基本的には雨台風という感じを受ける。

 昨日は、夕方までよく晴れ、台風からの暖かい風も入ったことから、最高気温も37℃まで上昇した。連日のカンカン照りでうんざりしていたところに降る雨だ。

 これを「恵みの雨」と書くかどうか、少し躊躇している。というのも、交通機関は早朝から規制や運休が続いていて、瀬戸大橋は鉄道、道路ともストップしたままだ。夏休み、これからお盆休みというなかで、足止めを受けている人も少なくない。

 また、この時期は夏まつりや花火大会も各地で行われている。台風が通過中の高知では、9日に前夜祭、10日、11日が本番、12日に後夜祭が予定されている。徳島でも12日から15日まで阿波踊りが開催される。もちろん、この期間中に台風が直撃したら目も当てられないのだけれど、実際は設営に半月以上費やしているわけで、台風が接近したら作業はもちろん、風に飛ばされやすいテントや舞台などの収納を行わなければいけない。これは大変な手間だ。

 もちろん、水不足に悩む地域にとっては、ひと息つけるだけの雨量は期待できるだろう。四国の水がめ、早明浦ダム貯水率は、50%台まで落ち込んでいた(平年値80%)のが、現状で60%近くまで回復している。これで完全解消とまではいかないものの、取水制限が緩和されるくらいにはなるはずだ。

 それでも、今回の台風の進路は厄介だ。半月前に発生したのち、南洋でウロウロして、沖縄・奄美諸島を抜け、九州、四国沖を沿うようにして紀伊水道から近畿に向かうという、迷惑この上ないコースを通る。今日、開催されるはずだった夏の高校野球全国大会も明日に順延、また予想進路どおりだとすれば、これから大阪、京都、岐阜、長野、新潟を縦断することになる。大きな被害が出なくても、交通機関の遅延だけでも影響は大きい。おまけに、この時期だから偏西風も弱く、スピードが遅くて予想しづらいときている。

 今日は立秋。夏の暑さにひと息つけるのはいいけれど、行楽シーズンに水を差す格好になっている今回の台風。これから大きな被害や混乱が出ないことを祈るばかり。

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台風5号 高知県室戸市付近を通過

(日本気象協会 - 08月07日 10:32)

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